地方声優の日常〜ボイスタレント・菱田盛之の雑記帳

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help リーダーに追加 RSS 『ダークナイト』

<<   作成日時 : 2008/08/20 23:50   >>

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20080820

引っ越しからこっち、お休みはそれなりにあったはずなのに、
片づけだの家関係の用事だのが多くて、全然映画を見に行けてませんでした。
そうしたら、もう何だかストレスになっちゃって、ほとんど禁断症状状態(笑)。
そうは言っても、最後に見たのが7/23の『百万円と苦虫女』ですから、
ひと月も経ってないのに…。いつの間にかそんな身体になってたんですね(^^;。
(この間DVDで『バットマン ゴッサム・ナイト』は見たんですけどw)

で、お休みの今日は、何が何でも映画に行くつもりで起床。
相変わらず発生する雑用にギリギリまで追われつつ、それでも行ってきました。
作品は、クリストファー・ノーラン監督版バットマンの最新作『ダークナイト』です。

バットマンは、警察や検事局と共同戦線を張ることで、
ゴッサム・シティの犯罪撲滅の成果を徐々に上げつつあった。
しかしそこへ、謎の犯罪者ジョーカーが出現、街は狂気と混乱に包まれていく…。

見終わっての感想はただひと言…これは圧倒的なすごさです!
ここで描かれるのは、アメコミタッチなヒーローでもアクションでもありません。
自分が生きていく上で信じているものは、実は単なる幻想ではないのか、
強固な信念と偏執的な狂気は、実は紙一重ではないのか、
どんな努力も功績も、運という薄氷のバランスの前には無力なのか…。
人間の心のダークサイドを鋭く突きつける、まさに「哲学」とも言える作品でした。
物語のある一点で示される希望が、唯一の光明に感じられました。
同じジョーカーを敵役に配しながら、どこかコミック的なケレン味を伴っていた
ティム・バートン版と違い、徹底的に重い「人間ドラマ」に仕上がっています。

その破壊力は強烈で、見終わった後しばらく椅子から立ち上がれませんでした。
エンディングが始まると席を立つ人が出てくるのはよくあることですが、
エンドロールの始めで出るか最後までいるかにはっきり二分されていました。
早く重圧から逃れたかったか、僕と同じく呆然としていたかではないかと思います。

この作品の不幸は、そう遠くない過去(とは言っても20年近く前ですが)に、
ティム・バートン版『バットマン』というヒット作があったことでしょう。
それがシリーズ化され、監督が替わってシリーズとしての評価が下がり、
まったく別シリーズなのに、バートン系バットマンに続くものと見られたこと…。
『バットマン』だから避けた人、バートン系の『バットマン』を期待した人、
いずれにとっても「意に沿わない」作品になってしまったのではと思います。
ともあれ、現状『バットマン』映画の最高峰にして、最大の問題作ですね。

いやー、やっぱり劇場で見る映画はイイ! 格が違います。
いくらAVルームができても、劇場通いはやめられませんね(笑)。

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