アタマの動きはカラダから

イラストレーターの上大岡トメさんの著書を、ここ最近続けて読みました。

初めて手に取ったのは、書店の店頭で見かけた『のうだま やる気の秘密』。
内容的には、「やる気を起こす」とかの自己啓発系に属する本なのですが、
興味をそそられたのは、そのアプローチの仕方です。

脳には「馴化」という性質があって、とてもあきっぽいもの。
どんなに楽しいことも、続けているとすぐに慣れてあきてしまいます。
ところがその一方で、身体からの刺激を受けると、
脳は次第にその刺激に合わせた活性化モードに入っていきます。
ですから「脳を活性化させるためには、まず身体を動かそう」というお話。
身体からの刺激をうまく利用して、「やる気」をコントロールしようというのです。

上大岡さんには、これ以前にも『キッパリ!』『スッキリ!』という著作があって、
そこでもご自身の経験から「まず動くこと」の効能を書いておられたのですが、
この『のうだま』では、東京大学大学院准教授の池谷裕二さんも参加され、
「脳研究のスペシャリスト」としての立場からお話をされています。
上大岡さんの「経験」を科学的に裏打ちした格好ですねw。
「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」
「興味があるから身を乗り出すのではなく、身を乗り出して聴くから興味が湧く」
などなど、それこそ「興味深い」お話がいろいろと載っていました。
身体が感じる刺激が、外界から遮断されている脳に情報を与えるという話での
「脳の気持ちになってください」という言い方が、何だか斬新でした(笑)。

で、このことは、演技や表現方面で最近よく感じることにも通じています。
お仕事でのおしゃべりはもとより、ワークショップのレッスンなどでも、
「考えたことを身体になぞらせる」方向に傾いてしまうというパターンに
よく出会うのですが、これはある意味あべこべなんですよね。
脳がなくても生きている生物はいますが、脳だけの生き物はいません。
「頭」や「脳」はやたら重要視されがちですが、それも身体あってのもの。
自分の身体の動き、五感への働きかけ、経験や感情の積み重ね。
まず技や理論に頼らず、こういうところから素直に出てくるものをベースに、
的確な技術でもって表現をしていけたらいいなと思います。
「演技」も人間の営みのひとつですから、当たり前と言えばそうなんですが、
何だか面白いところから、改めて身体と頭の関係を見直せましたw。

ところで、この上大岡さんの『キッパリ!』、実はドラマ化されてたんですね!
もうすでに放送は終わってますが、もともとが啓発書みたいなエッセイなので、
いったいどんな風にドラマになったのかが気になります。

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